ヴァンパイアに恋をして
「俺が封印された理由は、ローレン…つまり兄貴だ」

ローレンと聞くと、私の体が強張った

「ローレンと俺の関係の話は、まえに話したよな」

私は、頷いた

「あいつは、復讐を望み…暴れだした
そして、俺の住んでた村の人達や両親を殺した」

私はその光景を想像し、ギュッと目を瞑った

そのとき、ウィルのあたたかい手が私の髪を撫でた

「怖いか?
やめてもいいぞ」

ウィルは、心配そうに言う

「ううん、最後まで聞くから…」

私は、首を振り涙を流しながら答えた
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