ヴァンパイアに恋をして
お互い、長い爪で斬りつけ合う

やめて…

私は、ティルを抱きしめたまま、なんども心の中で願った

でも、それは叶わなかった…

斬りつけ、斬りつけられ…

お互い、すごい殺気に近づけない

すると…

「あっ!!」

ウィルがいきなりよろけた

倒れる寸前に、ローレンに爪で首を刺された

「ああああぁぁぁ!!」

「ふんっ。
闘うのなら…、ちゃんと吸血くらいしてこい
力がなくなりかけてる」

ローレンの言葉にハッとした

ウィルは、私の血を飲みたがらない…

だから、長い間飲んでない…

だから、力が弱ってたんだ…
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