ヴァンパイアに恋をして
「死ね!!」

首から爪を抜き、胸を刺そうとするクロード

「だめぇ~!!」

私は、ティルを置いてウィルに抱きしめた

「やぁぁ!!」

ローレンの長い爪は、私の背中を斬りつけた

「椿ぃ!!」

ウィルの声が響く

私の目から自然に涙が流れた

私の涙がウィルの手の傷の上に、落ちた

すると、傷口が治っていく

「これは…」

ウィルが、驚いたように呟く

私も、驚きが隠せない…

血が大量に出て、意識が朦朧としながらウィルを見つめた

「す…き」

最後だと思い、自分の気持ちを伝えた

「俺もだ」

そう言って、私はウィルとキスをした

私の目から涙が止まらない

すると、私の傷もウィルの傷も消え始めた

そして、私の背中が光、大きな白い羽が出てきた
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