ヴァンパイアに恋をして
「椿!!」

ウィルは、私の傍に来ようとしたが、いまのウィルの力じゃローレンに勝てなかった

私の血を、飲ませなくちゃ

そう思っても、首筋を噛みつかれたままで痛みのほうが上回っていた

「や…めて」

私が意識がなくなりつつも、ローレンから離れようとしたが、叶うわけもなく

もぅ…ダメ

そう思った瞬間

ティルがローレンに頭突きをした

ティルのおかげで、ローレンから離れられた私は、ウィルに近づいた

「ウィル、血を吸って?
お願いだから」

フラフラになりながら、お願いした

「ダメだ!!」

だけど、ウィルは拒否をした

「いいから!!」

私が、傷付いた首筋をウィルの口元にくっつけた

すると、ウィルの息が荒くなるのがわかった
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