ヴァンパイアに恋をして
「えっ?」

ローレンが目を見開いて、ウィルを見た

「母様と父様は、好きでお前を捨てたんじゃないんだ
えらい人たちに両親と似てない子供は…不幸を招くって
まわりからも、すごい反対をくらっていた」

ウィルは、俯いた

そんな姿が痛々しく見えた

すると…

「ふざけるな!!
似てなくても、両親なら大切な子供を捨てないだろ!!」

ローレンは、怒鳴った

傷口がさらに広がって、血が吹き出しても気にしないで地面を拳で殴っていた

「違うんだ!!
両親は…最後までお前を守ったんだ
だけど…えらい人たちには敵わなかったんだよ…
捨てないのなら、お前を殺すって言われたんだ
だから、殺されるなら…手離したほうがいいって…
俺が母様に聞いた話だ…」
そう言ってウィルは顔をあげると、驚いていた

私は、ウィルの視線を辿ると…

泣いてるローレンがいた
< 169 / 184 >

この作品をシェア

pagetop