ヴァンパイアに恋をして
長い沈黙…

それを破ったのはウィルだった

「よく覚えていたな」

ウィルの声は、とても低くて背中がゾクッとしたのがわかった

「あなたがこの傷を作ったの?」

私は、ウィルの顔を見つめながら聞いた

「そうだ」

ウィルは、私の顎を親指と人差し指で持ち上げた

「……///」

私は恥ずかしくて、赤くしながら顔を反らした

「なんだ、恥ずかしいのか?」

「恥ずかしくなんか…」

強気で言ったけど、ウィルにはお見通しだった

そして、フッと笑って私に口づけをした
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