ヴァンパイアに恋をして
しばらくして、落ち着いた私は泣き止んだ

ティルは、泣き止んでも私の頭を撫でてくれた

「ティル…ありがとう。優しいね」

私は、思ったことを素直に言葉にしてみた

その言葉にティルは、恥ずかしそうに微笑んでいた

そのとき見たパープル色の大きな目がとても綺麗だと思えた

「椿様、どうしてもぅ恋なんかしないって決めたんですか?」

聞かれたくない質問

私は、胸がズキッと傷んだ

思い出したくない…

でも、そのときに見たティルはすごく真剣で…

ティルになら、話してもいいと思った

「ティル…私の過去を聞いてくれる?」

私は、消えそうな声でいった

ティルはニコッと笑い、頷いた
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