ヴァンパイアに恋をして
「な…なに?」

さすがの私でも危険を感じた

友達なのに?

いや、そのときは友達とは思えなかった

なんでだろうね…

きっと、みんながなにかを企んだ顔をしてたんだろうね…

私の嫌いな長い長い沈黙の中…

逃げたい…

逃げたい…

そう思うのに、体は動かなかった

なにをされるのか…

わからない恐怖に押し潰されていたんだ

だから、体は動かなかったんだよね…
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