ヴァンパイアに恋をして
沈黙を破ったのは、一人の女の子

「ねぇ、あなた処女?」

いきなりの質問…

私は、恐怖のあまり声が出ず、首を縦にふった

「なら、いいわ」

そう言った女子は、右手をあげた

すると、5人の男性が現れた

私は怖くて、彼氏に助けを求めた…

しかし…

「いいよ。こいつをめちゃくちゃにして」

そう彼氏は言った…

私は、一瞬にして血の気が引いていくのがわかった

なんで?

私は、涙で溜まった瞳で彼氏を訴えるように睨んだ

彼氏はそれを悟ったのか、口角をあげた

「おまえなんか、彼女だと思ってないし。だから、めちゃくちゃにされて俺の前に現れないでな」

そう言って、私の友達だった人も彼氏だった人もその場から消えてしまった

残されたのは、5人の男性と私だけ

私は、なにをされるかわかっていても、体が動かなかった…
< 53 / 184 >

この作品をシェア

pagetop