涙模様
氷ナミダ
冷たい冷たい
風の吹く夜
張り詰めた空気の中
私の温度を
さらってゆく程
あなたの事を
また
想わずにいられない
夜空が高く
あまりに
星が綺麗だったから
「澄んだ空気が心地いいね」
「あなたにも
あの星が見えてるの?」
一人
話し掛けてみても
涙が零れるだけなのに…
冷たい頬に
ひとすじ
夜の風で
消えてゆく
星になれない
氷のように