‥伝えたいコトバ‥
私は立ち尽くしていた。


まだ状況が把握できずにいた。


津田じいのしわくちゃの笑顔が今も鮮明に蘇るから。

響く笑い声を昨日のように思うから。



涙さえ出なかった。


明日は大事な推薦入試。

もし受かったら…一番に知らせたかった。合格証書と津田じいの好きなあのお店のプリンを持って。
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