‥伝えたいコトバ‥


『−待ってたんよ。』


津田じいは待ってた…


なのに私は…



都合のいいように理由をつけて…


“また今度”と言い続けて…






ずっと逃げてた。





見つければお見舞いに行く時間など沢山あったはずなのに




なんで行けなかったんだろう。



なんで行かなかったんだろう。





悔やめば悔やむ程それは涙に変わり頬をつたった。



『これ、なあちゃんが持って帰るけ?』


『‥‥ううん、津田じいのそばに置いてあげて。』



『そうらね。今日はもう帰んなせ。お母さんとお父さんにまだ言ってないんろ?』


『…うん。そうする。』
< 18 / 20 >

この作品をシェア

pagetop