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「でもオレったら、アッキー大好きっ子なんだよなぁ〜。ツラいぜっ……」



カコーンッ………



「あっ! 家まで持って来ちゃった」


そう云って、赤い炭酸飲料の空き缶を拾い上げるとアパートの前にある自販機の横のゴミ箱に突っ込み、歩きながらジャラついたチェーンにまぎれた家の鍵を探して、ドアに差し込んだ。


「よしっ! わからないことはアキラに聞こうっ!
そして、アッキーにも電話してもらえばいいんじゃん!」



脱ぎ捨てた靴を飛ばして、ドタドタと上がり込み、電気を付けるとさっそく携帯を開いた。


が、何をどう云えばいいのかがわからない。





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