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無理矢理に引きはがして、アキトはため息を吐いた。
「ねぇ、アタシが居ない間ちゃんと寂しかった? てか、セクシーなお出迎えご苦労である。これ、お土産ね!」
両手の荷物をアキトの胸に押し付けるとそのままドカドカと上がり込む。キョロキョロと室内を見回して、ベランダまで一直線に進むと窓を開け、またもや見回す。
「何やってんだよ?」
「アレ? ドコに隠した?」
「何をだよ?」
きょとんとするアキトに言葉遣いと声色を変えた女が詰め寄る。
「女だろ? そのカッコ?」