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「はあ? 何云ってんだよ。他に女なんか居ねぇよ、今から風呂入ろうとしてたの。それなのにあんな連打するから仕方なくだよ」



上半身、裸のままドアを開けたのはアキトの云う通り風呂と連打、そしてその連打の主が誰なのか判っていたからだった。



「ふーん、あっそう。じゃあ、とりあえずはそういうことで」


「勝手にしろっ。風呂入る」


「えぇ〜、せっかく空港から直行でお土産持ってきたのにぃ〜、冷たいなぁもう」


「気持ち悪い声出すな。てか電話してから来てくんない? 直行って割には荷物少ないしね」


「あちゃ、バレた?」


「すぐに帰る気ないんなら、その辺座ってろよ」





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