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テーブルの上に買いこんだつまみを広げて、つい口ばしった言葉にナオヤが反応した。
「あ……煙草忘れた……ってか、この部屋禁煙だっけか」
「いいよぅ、今日くらい。オレ、買ってきてあげる。自販機すぐ近くにあるから」
要らないと否定した私に自分の気が済まないからと笑うナオヤを引き止めるまではしなかった。
両目の端を下げて、おつかいを頼まれた犬みたいに尻尾を振って、「煙草、変えてないよね」と確認すると部屋を出た。