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ようやくノートをしまうってことに気付いたのか、パタンと両手で閉じて引き寄せるようにして胸に抱え込んだナオヤを見て、ちょっと罪悪感から素直な感想を述べる。
「なかなかいい詞だと思ったけどなぁ」
「どれ見たの?」
「導火線と途中のやつ」
「あうぅぅぅ〜、アレかぁ……」
頭を抱えたままのナオヤが可愛く思える。
どうせ、人前で唄うのに。なんでそんなに恥ずかしいんだか?
あっ!
あれかっ!
そういうことか?