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行きたくもない“打ち上げ”ってやつに借り出されたのは、幼なじみの馬鹿がライヴを見に来いってウザ過ぎるのがそもそもの原因だった。
ナオヤは昔、一緒に風呂に入ってた時からの馴染みだ。
ようやく二十歳を過ぎたってのに、まだ尚、夢見る幸せ者。
羨ましい位だ。
私はナオヤを心底、信じている訳じゃないが、ヤツが私を信じていることに悪い気はしない。
だから、ヤツのイメージの範疇で、それ以上は見せないやり方を演じてきた。
まあ、そこいらの奴に比べたら信用してもいい部類には入るのだが。