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「ですから〜、悪気はないんだってばっ」



「へぇ、悪気がなければ、何をしたっていいんですね? おねいさま」


「あー、マジで怖い顔。そんなアキト嫌いよっ、もうっ」


無駄に上目遣いの女にアキトの怒りは静かに沸々と温度が上がる。


「……いらっ! イライライラ、敢えて口に出して云うぞ。イライライラ」


「だぁから〜、悪かったってぇ。何にも云ってないよう。ただ、今シャワー浴びてるから後で掛けてって、それだけっ!」


「向こうは何て?」


「なんも。てか、その前に切っちゃったから、てへっ」


「てへっ。じゃねぇって! ったく」





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