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スタジオの中では、すっかりご機嫌なナオヤとそれにつられたハルタが新曲について「あーでもないこーでもない」と話し合っていた。
何故なら、いつも一番最初に来ているはずのアキトが珍しく到着していなかったからだ。
「アッキー、遅いね〜」
「珍しいですよね? 何かあったんでしょうか? 電話してみますか?」
「まだ怒ってるかなぁ〜」
不安げなナオヤに「大丈夫ですよ」と声を掛け、携帯をいじりながらドアの外に出ようとしたハルタの目の前に胸板が視界を遮る。
「あ! アキトさん。今、電話しようかと……」