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「悪りぃ。遅くなった」
ここ何回かの練習より、はるかに元気がない。
目を合わせようとしないアキトにナオヤが情けない声で問いかける。
「アッキー……ゴメン。まだ怒ってる?」
驚いたアキトが急に表情を変えて破顔する。
「何で俺が怒ってることになってんの? 怒って無視してたのはオマエだろ」
声は低いが優しい口調に促されるようにナオヤは調子づいてアキトに抱きついた。
「あ〜もう、マジごめんなさい。つい、キレちゃったのはいいけど、収拾つかなくて……オレ本当にごめんなさい。アッキーが大好きなんだもんっ」