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「最近、サボってたかんな」


アキトの釘を刺すような言葉に一瞬で萎れるナオヤ。


「ウソウソ。頑張ったじゃん」


アキトの台詞に一喜一憂するナオヤを見て、クツクツと笑いを堪えるハルタ。


「どれどれ。早く見せてよ」


まるで尻尾を振る犬のようにノートを差し出すナオヤに思わずハルタも笑いを漏らす。


「アッハッハ……ナオヤさん、よっぽど辛かったんでしょう。早く仲直りすれば良かったのにぃ」


ぷうっと頬を膨らまし、ハルタに向かって反論するナオヤ。


「大人には色々あるんだよっ!」


全くもって、説得力がない。





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