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アキトは一度、深〜くため息をついてから、やっぱりな。とナオヤの横に立ち、肩をポンっと叩いた。
そして今度は深く息を吸い込んで、オマエさぁ〜と云い掛けたところでナオヤに阻まれた。
「あ〜、待った! なんとなくアッキーの云いたいことわかっちゃった。どうせ、オレがアキラのこと好きだから自分は応援するよ、とか、そんなんでしょ?」
「なんだ……ようやく自分の気持ちに気付いたのか。
別に応援とかしないけど、俺の出る幕はもうないっしょ」
そう云って、また歩きながらアキトは煙草をくわえ、片手で覆いながら火をともした。