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何故か、それをニヤつきながら眺めるナオヤの視線に居心地の悪さを感じて、アキトが呟く。



「何だよっ。気持ち悪い顔しやがって」


更にニヤリとナオヤが覗き込む。


「アッキーって、素直じゃないねぇ〜」


紫煙をわざと吐き掛けるように答える。


「俺? 素直じゃん。喜んでんだよ、オマエがちゃんと自分の気持ちに気付いたこと」


更に覗き込む為か、ナオヤはアキトの前に出て、後ろ向きで歩き始める。





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