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高く輝く星空を仰いで、両手をポケットに突っ込んだまま、膝を伸ばして蹴るように歩くナオヤは大きく口を開けたまま上を向いていたが、その目は降り注ぐ遠い昔から届いた輝きを見ているのか、遠く記憶の先を眺めているのかアキトには判断がつかなかった。
ただ危なっかしいことだけは違いないと代わりに前方を注意してやることしか出来ない。
「約束って何? いつの話だよ?」
「“ベガス”と“アルカイダ”で待ち合わせすんだっけ?」
最早、暗号のような台詞にキョトンとするアキト。
何をどうツッコんでいいのかすら見失う。