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昨日の今頃……
細く小さなアキラの肩を抱いて、一瞬はそのまま押し倒してしまおうかとも思った自分がいたことも疑いようのない事実ではあったナオヤだが、どうしてもそんな風には出来なかったのが本当のところだった。
大切な何かが壊れてしまう、もしくは壊してしまう。
アキラに対してもそうだったし、自分の中にあるものもそうだろうと感じた。
朝、目が覚めて書き上げた曲の歌詞は嘘のない自分の本当の気持ち。
だからこそ、すんなりと文字に写すことが出来たんだ。
昨日、間違った答えを出さずに済んで良かったと心から思えたから……。