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「そっか……」


そんな諦めたよな顔しないでよ。


返す言葉が見つからない。何を話せばいいのかもわからないよ。






「……あのさ、今からナオヤん家で飲むんだけど、一緒にどう?」


ちょっとはにかんで微笑んだ顔にやたらと安心したりして。


「ああ、それでこんなとこにいるんだ。ナオヤは?」


「いるよ。ほら、立ち読みしてる」


そう云って、ナオヤの方に振り返った隙になんとか呼吸を整える。





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