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「いや、だってさぁ、見えないもんを退治しようったって無理でしょうよ。ちゃんと出て来たらなんとかしてやるからさ」
「見えないもんを退治って! オバケじゃないんだから、どっかにはいるんだよっ! 確実にぃぃぃいっ!」
「そんなこと云ったってなぁー」
慌てるナオヤと対照的にのんびり口にしたアキトを涙目で見つめるナオヤが痛々しくもある。
「まぁ、そのうち出て来んだろ」
「そんな他人事みたいにっ!」
これ以上ない位に膨らませた両頬をアキトの片手に掴まれ、ブゥーッと音を立ててイジケるナオヤにクツクツと笑いが止まらない。