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「アキラ〜、悪いけどさぁ、コップに水一杯持って来てよ。その辺にあるだろうから」


「あぁ、待って。靴脱ぐから」


「よろしく〜」



全く、どこまで気がきくんだか……
面倒くさいながらも水を持っていくと、もうナオヤはベッドに入れられてて上半身だけ支えられた格好でスタンバっていた。



「おーい、ナオヤ〜。これ飲んだら寝ていいから、ほら飲め」



“ありがと”と云って受け取ったコップをこぼさないように注意しながら、ナオヤの口に運ぶ。


ゴクゴクと音を立てて、飲み干すナオヤを見守る傍らで、また私に指示を出す。





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