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と思った瞬間、



さっきの車が停まって中から人が出てきた気配。


かばうような体勢のアキトに覆われて視線を向けることが出来ない。


「あっれぇ〜、やっぱアキトじゃん。ひっさしぶり〜、元気だった? てか、まだ懲りずにバンドとかやってんのぉ?」


「オマエかよ……。どうでもいいだろ、ほっとけよ。それより、あっぶねぇだろが」


溜め息混じりの呟きで始まるアキトの台詞から、知り合いなんだと思った。





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