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「アキラ〜、そこのさぁ、ナオヤの上着から携帯取って充電しといてよ」


「はっ!? なんでそこまでっ」


「明日、俺電話で起こすからさ、コイツのこと」



なかば、呆れてものが云えない。
しぶしぶ“はいはい”と云いながら“母ちゃんかよっ”と突っ込みたいのを我慢した。


水を飲んで気がついたのか、ようやくナオヤがまともに喋った。





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