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あ、目があっちゃった。


と思うやいなや、自信ありげに踵を鳴らし、列をかきわけ(てか、自然と道が出来るってのが正しいか?)何故か真っ直ぐこちらへ向かってくる。


「ちょっと、アンタこないだの娘でしょ」


え?

知らんよ、こんな豪華な美人。てか、指をさすなよ……


きょとんとする私をじっくり上から下まで見つめ、「やっぱりそうだ……」とため息と一緒に漏らすとぐっと顔を近づけてから耳元に囁いた。


「……アンタ、アキトの彼女でしょ」


え、えぇと……、いちをそうなんですがぁ……


見知らぬ美人になんと答えればいいのやら……?





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