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_ζ×3
「煙草吸っていい?」
「いいよ」
そんなこと、訊かなくたって吸えばいいのに。
そう思いながら、またあのブルーに目を奪われる。
別に物欲しそうな顔した訳じゃないと思うが……
「いる?」
「もらう」
また、火を着けてくれたその指が……、しなやかに曲がる関節が……、綺麗に見えた。
そして、やっぱりこの匂いが好きだと思った。
「ところでさ……」
吐き出す煙にまぎれて、心地いいトーンの声。
惹き付けるのは、煙草のせいか、それとも……
ワンテンポ遅れて、返事を返す。