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いちいち、数えてないよ。と思いながらもせっつくナオヤに邪魔されつつ、なんとか記憶を辿る。声はしっかり耳に残ってんだけどなぁー。って考えてんのに、あーもうナオヤがうるさい。
「ねぇ! ベース女の子だったでしょっ」
「ああ!! そうだ!」
思い出した! ナオヤ達の演奏の後でやたらと隣で騒いでた娘だ! 「た〜の〜し〜〜いっ!!」っつって、大声出して連れてかれた娘。ある意味羨ましい。私はあんなに素直に感情出せないからなぁ。
それに演奏中だって、楽しくて仕方ないって音出してた。しまいにはぴょんぴょん跳ねてたし。
きっと毎日がキラキラしてんだろうなぁ。