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「スゲー伸びのいい透き通るよな声のボーカルだったでしょっ! オレには出来ないから悔しくってさ。バラード苦手だし。あんな包み込むような唄い方無理だし。そうかと思えば、次にいきなり盛り上げてさぁ、客の持ってき方も良かったじゃん。かなり嫉妬しちゃうよ〜。今度会ったら、絶対ライバル宣言してやるぜっ!」


「まあまあ。確かにあの声は神様に愛されてるって感じだな。だけどさ、ナオヤはナオヤで良かったぞ。オマエのはその声のデカさで勝手に天まで届くってやつだよ」



神様も迷惑かもな……おちおち居眠りも出来ねぇもん。だけど、実際上手かったから、うるさく聴こえないんだ。あんまり褒めると調子乗るから云わないけどね。





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