悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



「本当か!?いや、本当にごめん!!ゆいちゃんごめん!!」



深々と頭をさげる先輩。



本当に優しい人ですね、七瀬先輩。



私はあわてて先輩に「そ、そんなに謝らないでください!私は大丈夫ですから!」と説得します。



先輩は頭を上げたあとも、何度も謝りました。



だんだんと私も謝りたくなっていくくらいです。



でも、そんなに謝ってくれるのなら、私、少しだけ先輩に甘えちゃおっかな……。



「じゃあ先輩、こうしましょう」



私はある案を先輩に出しました。



「遅刻したバツとして、私の言うことを一つ、なんでもきいてください」



その案に、七瀬先輩は大きくうなずき、



「わかった、なんでもきくよ!」



と、答えてくれました。



「じゃあ、先輩……」



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