悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!

今日だけよ?(ラム目線)




ラムは、台所でいつのまにか寝ていたみたいです。



ひんやりとした空気が私を起こしました。



「……うぅん」



私はおもたい目をこすり、時計を見ました。



もう7時過ぎ、夜です。



「……映画、とっくに終わってる……」



けれど、お兄ちゃんが帰ってきた様子はありません。



「お兄ちゃん、ゆいちゃんとまだデートしてるのかな……」



あのばか、調子ずきやがって。



ラムはだるい体を起こし、台所から足を踏み出しました。



台所の向かいにある小さな物置からガムテープをとりだし、玄関にむかいます。



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