悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



割れたまさに割り箸となった割り箸を受け取り、俺はラムにお礼を言った。



「あ、ありがとう」



「どういたしまして、お兄ちゃん!」



ラムは可愛らしく笑って教室を出た。



出た瞬間、一瞬だけ目線をこちらに向け、冷酷な視線を俺に置き土産。



あの悪魔(ラム)のにらみつける攻撃に、俺はしばらく身動きが取れなくなった。


「あぁ、ラムちゃん可愛いなぁ!」
「彼女に出来たらサイコーだぜ、絶対に!」



のんきな奴らだ、俺はそう思った。そして、放課後にやってくる合戦に備え、気合いを入れ直すのだった。



「戦争だぁぁ!空襲だぁぁ!!悪魔が来るぞぉぉぉ!!!」



「うわ!七瀬が壊れた!?」



< 11 / 156 >

この作品をシェア

pagetop