悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!
しかし、ラムの無邪気な笑顔を見て、俺は握りかけたこぶしをほどくことになった。
「……はぁ」
俺はため息をついた。
これじゃあ、いつまでたっても悪魔(ラム)に勝てやしない。
俺は肩を落としながらラムについていった。
ラムの笑顔もやはり可愛い。
「……悪魔め」
今日だけ、今日だけだぞ?俺がお前を可愛いと認めたのは。
そう心の中で叫び、俺はラムと並んで映画館に入るのだった。
第1章 おわり