悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



「ラム、ちゃんとお世話するのよ?(母)」



「うん!」



ラムは元気よく返事をする。



そして、子犬の小さな体を抱きかかえ、背中を優しくなでた。



「ラム、名前は決まったのか?(父)」



「名前?」



「そうだ。名前だ」



父親がラムに言った。



「僕、レッドがいい!犬の名前、レッドがいい!」



お兄ちゃんがはしゃぎます。



「だめよ、お兄ちゃん!ワンちゃんはラムが名前つけるのぉ!」



お兄ちゃんを叱りつけ、幼いラムは子犬を見ました。じーっと。



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