悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!
一方、兄はそのころ、自分の部屋であることを考えていた。
「あ゙あ゙あ゙あ゙……」
唯一、部屋にある冷房システム装置のセンプウキに声をかけながら、彼は今、地球温暖化について思いをめぐらせる。
「ちくしょう……、地球温暖化のせぇで、俺はこのままのたれ死んじまう」
そう言いながら温暖化に関する参考書を広げる兄。
白いタンクトップにガラパンという無職のおやじのような格好をしている。
参考書ではなく、新聞をひらいていたならば間違いなくおやじだ。
ここだけ見れば、やはりラムと兄は血がつがっていると見える。