悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



ここは以外だった。



口の悪いラムだが、おばあちゃんだけは兄よりも丁寧に『おばあちゃん』と呼んでいる。(ちなみにラムは、おじいちゃんのことは『じじぃ』と呼んでいる)



「おばあちゃん、どうしたの?ひさしぶりだね!何かあったの?」



ラムは心配そうに訪ねる。



私生活のラムからは考えられない。



『おぉ、ラムちゃんはいい子じゃ!めーちゃんとはちがうのぉ』



「当たり前だよ!あんな人間失格お兄ちゃんとはちがふぎゃ!」



兄からこつんとげんこつがとんだ。



ばぎゅっ!!



次の瞬間、兄はラムの強烈なパンチをあごにくらい、空間をまった。



どしん!!



『ん?なんだい、今の音は?』



「なんでもないわ。それよりどうしたの、おばあちゃん?」



ラムは何事もなかったかのように言った。



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