悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



ラムは美沙っちに連れられて、音楽室に行きました。



そこにいたのは、私より少し背の高い女性です。



「B組のゆいちゃんだよ。実はね、お願いはゆいちゃんがラムに頼みたいことなんだ」



ゆいちゃんがラムに?
何だろう、ラムはなんだか緊張しました。



「あなたが七瀬ラムさんですか?」



「はい、そうです」



紹介されたゆいちゃんも、なんだか凄く緊張した様子です。



「私、波風ゆいって言います。今日はラムさんにお願いがあって……」



声をふるわせながら、やっとのことゆいちゃんはそう言いました。



「……お願い?」



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