悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



「おじいちゃん、元気だった!?おじいちゃんはいつも元気だね!」



ラム引きつった笑顔でおじいちゃんに近づいていく。



そもそも、ラムがここまでおじいちゃんを嫌うのには理由があった。



このじいさんは昔から得体の知れない力があったのだ。



ラムと兄の両親が死ぬ少し前、おじいちゃんは何らかの不吉な予感を感じたらしく、二人(両親)にたくさんの保険に入らせた。



その数ヶ月後に事故が起きたのだ。



ラムはそれからおじいちゃんを嫌いになり、今にいたる。



さらに、おじいちゃんは数年前、今度は自分に何かがおこると言いだし、自分が入れる保険にすべて入ったのだ。



約1年後、まさしくその予感は的中した。



おじいちゃんは病にかかり、見事大金を手にしたのだ。



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