悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!
ラムがつぶやいた。
「殴ったり切ったり掘ったり埋めたり出来るもの……」
ラムの目が瞬時にきらめく。
それにはさすがのじいちゃんも驚いたのか、ラムの顔を見るなり後退りした。
ラムの背後に死神の目線でも感じたのか、じいちゃんは「おいおい、冗談じゃよ、冗談!」と、必死にしゃがれた声を出す。
しかし、ラムがそんなことで命を助ける甘い人間でないことは誰もが承知のこと。
じいちゃんの命乞いもむなしく、ラムはシャベルを振りかざす。
……どこからシャベルを出したんですか、ラムお嬢様。
死神がささやいた。
「町中じゃよ!町中!お前たち二人が今すんでいる町中に聞き込みにいったんじゃ!」