悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!

あれ、いつもと違う(俺目線)




家に帰った俺は、とりあえず買ってきたばかりの『初心者でも安心!簡単レシピ』という本を開いた。



ダメだと思いつつも、頭に過った『料理でご機嫌をとろう作戦』。



「俺は何をやってんだ。あの悪魔(ラム)に勝たなければ、俺は次にすすめない!」



と、言いつつ、体は台所でせっせと料理を作る準備をしている。



ラムという存在に、怯える俺はいったい……、そう考えると悲しくなる。



「ただいまぁ」



来た、悪魔が来た。



俺は頭でどうやってラムと戦うかと考えようとした。しかし、浮かんでくるのは言い訳。どうこのピンチを切り抜けるか、どう言い訳すればいいかを考えていた。



ラムが台所に現れた。



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