悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!
俺の好きな人!?(俺目線)
洗面所で顔を洗ったあと、俺は台所の椅子に座った。
テーブルに並んだ料理はどれも美味しそうで、特にシチューはCMに出てくるプロが作ったもののように存在感があった。
先ほど投げ付けられたおたまについたシチューを舐めたが、その見た目に恥じない美味しさだった。
「んじゃ、いただきます」
俺はラムが座るのを待ち、さっそくシチューを口に運んだ。
ほどよいとろみ、やわらかくしっとりした野菜、サイコーのシチューだった。
しかし、一つ気になることがある。
ラムの様子だ。
ラムは椅子に座ったまま動かず、俺が食べるのをただ見ていた。