悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



俺は自分の席に戻り、小林を蹴り飛ばして椅子に座った。



すると、目の前に開いた俺の弁当があった。



大きな長四角のお弁当が半分に区切られ、左側に真っ白なご飯と潰れたしおしお梅干し、右には色とりどりのおかずたち。



「小林、お前……」



「食ってない食ってない」



まったく、この馬鹿は。



俺は小林を次の授業で使う英語の辞書で殴り、お弁当のかたずけ始めた。



それにしても、



なんなんだ、この、首吊りタコさんウインナー。



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