悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



ラムはさりげなく自分の可愛さアピールのため、呟くように「お兄ちゃんのバカ」と言いながら、ラムは席につきます。



しかし、今はそれどころではありません。



ゆいちゃんとお兄ちゃんをひっつける、確実で絶対的な方法はないものでしょうか。



ラムはまた頭を抱えます。



すると、廊下から怒鳴り声が聞こえてきました。



『なんだ君たちは!授業はどうしたんだ!』



『うるせぇなぁ!つまんねぇんだよ、授業なんか!!』



どうやら授業時間中の巡回先生と不良組の衝突のようです。



不良かぁ。
ただ漫画やら雑誌やらみて意気がってヤガル糞ガキどもめ、腰パンだの短らんだの、なめてんのか、本物の不良見せてやろうか、……なんてラムは思ってませんよ。



しかし、ラムは不良達のおかげで良いことを思いついたのです。



ゆいちゃんとお兄ちゃんをひっつける、とても良い方法を。





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