悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!
ラムは俺を見ていない。
そして次の瞬間、足元をふらつかせたラムはバランスを崩した。
両手からモップとバケツが離れ、空にまう。
ゆいちゃんが「あっ!」と小声を出し、ラムの状況に気付いた。
が、すでに遅かった。
ラムは大きくしりもちをつき、なんと無様な。
俺は心から喜んだ。
だが俺はそのあと、とんでもない惨劇を目の当たりにする。
ラムがこけたときに飛んでいったバケツ。
水がほどよく入って多少重さがあり、ラムからハンマー投げのハンマーのように放たれたバケツ。
そのバケツがなんと、玄関からタイミングよく出てきた不良グループの一人に直撃したのだ。